About 「きゅうりの花」と「土田英生セレクション」

《下河部町》は後継者の不在や嫁不足に悩む過疎の町。
ある日、地元に伝わる民謡をアレンジして、東京で踊ろうという話が持ち上がる。
この土地から離れられない者、この土地に馴染もうとする者、
この土地に絶望している者。
様々な思いが交錯する中、イベントの日はやってきた-

近藤由紀子
内田淳子

スーパーの一人娘。離婚して下河部町に戻ってきた。昔、マドンナ的な存在だった。

永井智弘
加藤 啓

独身。下河部町役場勤務。結婚願望が強い。幼い頃から近藤由紀子に想いを寄せている。

重松隆男
金替康博

東京で大手企業に勤めていたが、リストラされ地元に戻ってきた。実家で書店を営む。

重松正文
神田聖司

農家の三男。いつか有名になるという漠然とした野心だけ持っている。努力はしない。

重松雄介
諏訪 雅

自然農を営む一匹狼。自分を哲学者だと思っている。正文の一家とは常に揉めている。

重松美土里
千葉雅子

隆男の妻。横浜出身。この土地に馴染めず苦しんでいる。味噌ときゅうりが嫌い。

松本 努
土田英生

下河部町役場勤務。父親が町長だったこともあり将来の町長候補。永井をいじめるのが趣味。

『きゅうりの花』の初演は1998年。「利賀・新緑フェスティバル」に関西の集団として初めて招聘されました。それまで関西のみで活動していたために、そのほとんどが「土田英生」や劇団(MONO)の名前も知らない観客のなかでの上演でした。公演は好評を得て、これをきっかけに、MONOは東京をはじめ、全国複数個所での公演を定期的に行うこととなります。
その後、同年の12月に上演した『その鉄塔に男たちはいるという』で、第6回OMS戯曲賞大賞を受賞。翌年には東京国際舞台芸術フェスティバル(現F/T)に招聘されました。
『きゅうりの花』は土田の今につながる作風を確立させた作品です。
※その後本作は、2002年に下北沢ザ・スズナリ、他にて上演。今回は15年ぶりの再演となります。

撮影|松本謙一郎

MONO第22回公演

出演|水沼健 一色正春 尾方宣久
金替康博 土田英生
西野千雅子 増田記子

1998年5月3日・4日 利賀山房
1998年6月4日~7日 扇町ミュージアムスクエア


撮影|谷古宇正彦

MONO第30回公演

出演|水沼健 奥村泰彦 尾方宣久
金替康博 土田英生
西野千雅子 増田記子

2002年8月1日~6日 扇町ミュージアムスクエア
2002年8月10日 長久手町文化の家 風のホール
2002年8月14日~21日 ザ・スズナリ
2002年8月30日 宮崎県立芸術劇場 イベントホール

初演から20年経って、ようやく身の丈にあってきたというか、今なら無理をせず自然体で演じられるんじゃないかと思います。初演時には「三十代前半」だった年齢設定を今回は経た年数分くらい上げています。年齢を上げてこの物語を書くことで、より切実というか、奥行や深みが感じられると思っているんです。特に今回は、主役もできるし脇役でも光るという、信頼できる役者さんばかりに出演していただけるので、渋めの、クオリティーの高い芝居を、全力で作りたいですね。

土田英生セレクションは、劇作家・演出家の土田英生が、自作を自身が望む俳優達と作品を再創作する企画です。4回目となる今回は、1998年に初演、劇団「MONO」が関西勢としてはじめて利賀・新緑フェスティバルに参加し、劇団の認知度を高めるきっかけとなった作品『きゅうりの花』を上演します。

撮影|谷古宇正彦

vol.1『-初恋』

出演|田中美里 今井朋彦 犬飼若博
奥村泰彦 根本大介 川原一馬
/ 千葉 雅子 / 片桐 仁

東京|2010年6月4日-13日 三鷹市芸術文化センター 星のホール
福岡|2010年6月19日 大野城まどかぴあ 大ホール
愛知|2010年6月25日・26日 テレピアホール
大阪|2010年7月2日・3日 サンケイホールブリーゼ


撮影|谷古宇正彦

vol.2『燕のいる駅』

出演|酒井美紀 内田滋 千葉雅子 土屋裕一(*pnish*)
尾方宣久(MONO)/中島ひろ子/久ヶ沢徹

東京|2012年5月18日-27日 三鷹市芸術文化センター 星のホール
愛知|2012年6月1日・2日 テレピアホール
大阪|2012年6月13日・14日 サンケイホールブリーゼ
北九州|2012年6月17日 北九州芸術劇場 中劇場


撮影|谷古宇正彦

vol.3『算段兄弟』

出演|村岡希美 竹井亮介 本多力
もたい陽子 七味まゆ味 尾方宣久
/土田祐太 渡辺啓太 大村わたる 高橋明日香 石丸奈菜美 

東京|2015年7月31日-8月9日 三鷹市芸術文化センター 星のホール